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西ゲルマン語

*mānō

moon

英語での現れ方

ゲルマン語で天体の月を指した語で、英語には moonmonth の二つの姿で残っている。両者が同じ語なのは、月の満ち欠けが暦の単位として使われたからで、twelvemonth(一年)という古風な言い方にその発想がそのまま残っている。moon 側は合成語をよく作り、moonlight(月明かり)、moonlit(月に照らされた)、moonbeam(月光の筋)、moonless(月のない)、moonstone(ムーンストーン)、moonflower(夜咲きの花)と、光と夜の語彙が並ぶ。moonshine は「月明かり」から転じて密造酒を指し、moonshiner はそれを作る者、moonstruck は「月に当てられた→ぼうっとした・恋に浮かれた」で、月が人の心を狂わせるという古い見方が語に残っている。

month 側は時間の単位として整った使われ方をし、monthly(毎月の)、monthlong(一か月続く)、bimonthly・semimonthly のように接頭辞で間隔を表す。注意したいのは bimonthly が「隔月」と「月二回」の両方に解されうる語で、誤解を避けたいときは semimonthly のような語や具体的な表現を選ぶほうが安全なことである。honeymoon は「蜜の月」で、結婚後のひと月を指した語とされ、honeymooner が派生した。moony(夢見がちな)のように、月の像は英語では「現実離れ」の比喩にも結びつく。