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イタリック祖語

*rēks

king

英語での現れ方

ラテン語 rēx(王)とその動詞 rēgnō(統治する)から出た仲間で、英語には経路の違う三つの姿が並んでいる。reign / regn は統治そのものを指し、reign(治世・君臨する)、reigning(現在その地位にある)、regnant(統治している)、interregnum(王位の空白期間)となる。フランス語を通ってやわらかくなった roy は日常語の側で、royal(王の・立派な)、royally、royalty(王族、転じて著作権使用料)、royalist(王党派)と広がる。ラテン語の形をそのまま保った regal は格式ばった響きで、regal(王者らしい)、regally、regalia(王位の象徴・正装)に残る。

コツは、同じ「王」でも roy はフランス語経由でくだけた語感、regal と regn はラテン語直系で硬い語感と、経路で使い分けを覚えることである。realm(王国・領域)もこの一族に連なるとされ、王の治める範囲という原義から「分野」の意味に広がった。中東の通貨名 rial・riyal は、スペイン語やポルトガル語で「王の(貨幣)」を意味した語が伝わったもので、遠く離れた語形にも「王」が隠れている。注意点は、royalty が文脈によって「王族」と「印税」のまったく違う意味になることである。