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印欧祖語

*snéh₁wr̥

英語での現れ方

もとの意味は「すじ・腱」で、古代には腱と神経が区別されていなかった。ラテン語 nervus から来た nerv は日常語をつくる枝で、nerve は「神経」のほか「度胸」「厚かましさ」も表し、nervous は「神経の」と「不安な」の二面をもつ。in-(中へ)がついた innervate は「神経を通す」、ex-(外へ)が縮まった enervate は「すじを抜く→気力を奪う」で、綴りが似ているのに意味がほぼ逆になるので要注意。unnerve は「気をくじく」。

ギリシャ語 νεῦρον 由来の neur は医学・科学の語彙を担当し、neuron(神経細胞)、neural(神経の)、neuralgia(神経痛)、aponeurosis(腱膜)と続く。心理の文脈では neurotic(神経症的な)、neuroticism(神経症傾向)のように使われる。日常語なら nerv-、専門語なら neur- と役割が分かれていると覚えるとよい。