印欧祖語
*ḱelneh₂
英語での現れ方
- cellcell・cellar・cellblock・photocell・cellular・cellularity・unicellular・multicellular・intracellular・intercellular・extracellular・acellular・cellophane・celluloid・cellulose・cellulosic・nitrocellulose・cellulite
- cellulcellular・cellularity・cellulose・cellulosic・nitrocellulose・celluloid・cellulite・unicellular・multicellular・intracellular・intercellular・extracellular・acellular
印欧祖語で「覆う・隠す」を表した語根から出たとされる系統で、ラテン語では「隠しておく所=貯蔵室・小部屋」を指す語になった。英語ではその語が cell として入り、貯蔵の意味を保つ cellar(地下室・ワインセラー)と、囲われた小部屋を指す cell・cellblock の両方を残している。「覆って隠す」から「囲って仕切る」への移り変わりを押さえると、この一族の広がりが見通しやすい。生物学で細胞を指すようになってからは cellul の形が術語を量産し、cellular・cellularity・unicellular・multicellular・intracellular・intercellular・extracellular・acellular が並ぶ。
物質の側では cellulose(植物の細胞壁の成分)を中心に、cellulosic、nitrocellulose、そこから作られた celluloid(セルロイド)、包装材の cellophane が生まれ、医学・美容では cellulite が使われる。photocell のように、小さな単位素子を指す用法も現代語で増えている。注意点は、cell が「独房」「電池」「細胞」「通信区画」とまるで違う訳語を持つことで、いずれも「小さく囲われた一単位」という同じ像から出ていると理解しておくと、文脈に応じた訳し分けがしやすくなる。