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印欧祖語

*kʷékʷlos

英語での現れ方

ゲルマン語系の本来語が wheel で、車輪そのものと「輪の形をしたもの」を指す。前に用途を置く複合語が作りやすく、wheelchair・wheelbarrow・cartwheel・cogwheel・pinwheel・flywheel(はずみ車)・wheelbase・wheelwright(車輪職人)と、いくらでも増やせる。動詞にもなって wheeling・freewheel(惰性で回る→気ままな)のように使う。

ギリシャ語 κύκλος を通った形が cycl で、こちらは「一巡り・周期」の抽象的な意味を担う。cycle・cyclical・cyclic(周期的な)、bicycle・tricycle・cyclist(輪の数で乗り物を数える)、encyclopedia(一巡りの教養→百科事典)、cyclotron。化学では環状の構造を表し、heterocyclic・carbocyclic・cyclopropane のほか、抗生物質名の tetracycline・doxycycline・minocycline のように語末に来る。bike は bicycle の口語的な短縮で、motorbike・minibike・biker と広がった。同じ「輪」が、具体物なら wheel、周期や環なら cycl と役割分担している。