EnglishBattle

印欧祖語

*sh₂tis

十分に

enough

英語での現れ方

ラテン語 satis「十分に」に遡る。satisfacere(satis+facere=十分にする)が satis の一群のもとで、satisfy(満足させる・条件を満たす)、satisfaction(満足)、satisfactory(十分な出来の→まずまずの)と広がる。数学や論理で「式を満たす」と言うときの satisfy・satisfiable も、同じ「必要な分を満たす」から。satiety は「十分な状態」→ 満腹・飽きで、こちらは食欲の話に使う。

意外なのが asset で、古フランス語の「十分に(ある)」という句に遡り、もとは「債務を払うのに十分な財産」を指したとされる。そこから今の「資産」の意味になり、実務では assets と複数形で使うのが普通。否定形は un- と dis- の両方が定着していて、unsatisfied(満たされていない)と dissatisfied(不満を抱いている)、unsatisfactory と dissatisfaction のように、どちらの接頭辞も使われる点に注意。