印欧祖語
*wreyt-
ねじる
to twist
英語での現れ方
- wristwrist・wristband・wristlet・wristwatch
- wrestwrest・wrester・wrestle・wrestler
- writhwrithe・writhed・writhing
- wrath / wrothwrath・wrathful・wroth
語頭の wr- はもともと「ねじれ」を表した音で、この家族はそれが体・動作・感情のどこに現れるかで分かれる。体では wrist(ねじれる関節→手首)となり、wristband・wristwatch のように手首に巻くものの名を作る。動作では wrest(ねじり取る)と wrestle(組み合ってねじる→レスリング)、writh の writhe(身をよじる)が並ぶ。
感情に振れたのが wrath / wroth で、心がねじれる→激しい怒りを指す。wrathful は形容詞、wroth は文語的な形。wreath(編んでねじった輪)も同じイメージにある。現代英語では wr- の w は発音しないが、綴りに残った w は「ねじれ」の目印として使える。ただし wr- で始まる語がすべてこの語根とは限らないので、意味に「ねじる・よじる」が見えるかを確かめたい。