EnglishBattle

Proto-Hellenic

*náus

英語での現れ方

ギリシャ語 ναῦς(船)と、その乗り手を表す ναύτης(船乗り)から出た家族。naut は「〜を行く者」として生きた造語要素になり、神話の argonaut(アルゴ船の乗組員)から、aeronaut(気球乗り)・aeronautic・aeronautical・aeronautics(航空学)、水中の aquanaut、宇宙の astronaut・astronautical・astronautics へと広がった。nautical(航海の)・nautilus(オウムガイ)も「船」から。

面白いのは船から離れた枝である。naus の nausea はもと船酔いを指し、いまは吐き気全般、形容詞は nauseous。そのラテン語 nausea が古フランス語で「船上の騒ぎ・いさかい」の意味に転じ、英語の nois すなわち noise になったとされる。noisy・noisily・noiseless・noiselessly・noisemaker と日常語に深く根づいていて、船の面影はまったく残っていない。なお aerobatics(曲技飛行)は aero + acrobatics で、naut の系統ではない。