bend と bent の違い
bend は動詞「曲げる・曲がる」と名詞「カーブ」、bent はその過去形・過去分詞「曲がった」。そして bent には名詞「(生来の)才能・傾向」という意外な顔があります。
結論
bend 「曲げる・曲がる/カーブ」— 動詞と名詞(道の曲がり)
bent 「曲がった」(bend の過去・過去分詞)+名詞「生来の才能・性向」
曲げる動作・カーブが bend、曲がった状態と「持ち前の傾向」が bent。
比較表
| bend | bent | |
|---|---|---|
| 品詞 | 動詞・名詞(曲がり角) | 過去形・過去分詞・形容詞・名詞(才能) |
| よく使う形 | bend downかがむ a bend in the road道のカーブ | bent on 〜〜に熱中して・〜すると決めて a natural bent for 〜〜への生来の才能 |
| 例文 | Bend your knees slightly.膝を少し曲げて。 | The nail was bent.釘は曲がっていた。 |
語源でわかる違いと覚え方
bend は古英語 bendan「(弓を)張る・曲げる」に遡ります。もとは「弦を張るために弓をしならせる」動作で、bind(縛る)とも近縁の「縛って張る」イメージを持ちます。bent はその過去形が形容詞・名詞に定着した形です。
bent の名詞用法「生来の才能・性向」は、「心が自然にそちらへ曲がっている」という比喩です(a bent for music=音楽の素質)。be bent on doing(〜しようと心に決めている)も「意志がそちらに曲がって固まった」イメージ。弓を張る一動作が、道のカーブから人の性分まで広がりました。
覚え方
曲げる動作・カーブは bend、曲がった状態と「持ち前の傾向」は bent。
a bent for 〜 = 心がそちらへ曲がっている=素質。
使い方と例文
bend の使い方
bend(動詞)/ a bend(名詞) — 曲げる・曲がり角
- Don't bend the card.カードを曲げないで。
- Slow down at the bend.カーブで減速して。
bent の使い方
bent(過去・分詞・形容詞) — 曲がった
- She bent down to pick it up.彼女はかがんでそれを拾った。
bent on / a bent for 〜 — 〜に決めて/〜の素質
- He's bent on winning.彼は勝つと心に決めている。
- a natural bent for languages語学の生来の才能
You have to bend the rules sometimes — she was always bent on doing things her way.
時にはルールを曲げる必要もある。彼女は昔から自分流を貫くと決めていた。
よくある間違い
×I bend down yesterday.
○I bent down yesterday.
bend の通常の過去形・過去分詞は bent です。bended は on bended knee(ひざまずいて)などの決まった表現には残っています。
理解度チェック
「彼は成功すると心に決めている」— He's ___ on succeeding.
(意志が固まっている。)
惜しい。正解は bent。be bent on doing で「〜すると決めている」。
「膝を曲げて」— ___ your knees.
(動作の命令。)
惜しい。正解は Bend。命令形(原形)は Bend。
よくある質問
Q. bend over backwards とは?
「(人のために)体を反り返らせるほど無理をする=最大限の努力をする」という慣用句です。I bent over backwards to help them.(彼らのために骨を折った)。bend の「しなる」イメージが生きた表現です。
同じ語源の仲間
bend はゲルマン系の基本語で、弓を「張る」動作が原点。bind(縛る)と近い「張り・縛り」の一族です。