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印欧祖語

*dus-

悪い・つらい

bad, hard to bear

悪い・困難の意を加える

英語での現れ方

「悪く・つらく」を意味したギリシャ語の接頭辞で、英語では dys の形をとり、体や仕組みがうまく働かない状態を指す語を作る。医学用語がその中心で、dyspepsia・dyspeptic(消化不良)、dyspnea / dyspnoea(呼吸困難)、dysentery(赤痢)、dysphagia(飲み込みの障害)、dysphonia(発声の障害)、dysuria、dysmenorrhea、dystrophy・osteodystrophy(栄養や発育の障害)、dysplasia(形成異常)、dyskinesia(運動の異常)が並ぶ。学習や認知に関わる語も同じ作りで、dyslexia(読字障害)・dysgraphia(書字障害)・dyscalculia(計算障害)・dysphasia、心の状態をいう dysphoria・dysphoric・dysthymia がある。

コツは、dys の後ろに来るギリシャ語の要素と組にして覚えること。同じ要素が繰り返し現れるので、いくつか押さえれば初見の語でも見当がつく。日常語では dysfunction・dysfunctional(機能不全の)が家庭や組織にも使われ、dystopia・dystopian は「悪い場所」=理想郷の裏返し。注意したいのは dysprosium で、これは「近づきにくい」という命名に由来する元素名であり、障害を表す医学用語ではない。