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印欧祖語

*skeyt-

裂く

to split

英語での現れ方

古英語 scēadan(分ける・切り離す)から来た shed がこの家族の中心。動詞の shed は「分けて落とす」が原義で、皮や葉や涙を落とす意味になり、watershed(水が両側へ分かれる線→分水嶺・転機)、bloodshed(血を流すこと)へ広がった。「分ける」から「そこから流し出す」へ意味が移ったと見ると、shed tears と watershed が一本につながる。

sheath は同じ祖形から「切り分けたもの=木を割って作ったさや」を指すようになった形で、sheath(さや・覆い)、sheathing(外装材)、動詞の unsheathe(さやから抜く)、unsheathed が並ぶ。刀を抜き差しする動作が「二つに分ける」という原義とつながっている。

綴りが離れて見える shoddy(shod)・shoddily も、もとは織物の工程で選り分けられた屑毛を指した語からこの系統に連なるとされる。中心にあるのは「二つに分ける」で、そこから「流し出す」「覆いを分けて抜く」へ展開した。sh + 母音 + d / th の骨格を見たら、「分けて離す」動作を思い浮かべるとよい。