印欧祖語
*h₂enǵʰ-
締めつける・狭める
to tighten, to constrict
英語での現れ方
- anxanxious・anxiously・anxiousness・anxiety・anxiolytic
- anger / angranger・angered・unangry・angry・angrily
- anguanguish・anguished
- anginangina・anginal
「締めつける・狭くする」が中心の意味で、身体の圧迫感から心の圧迫感へ広がった語根。ラテン語 angō(締める)・ānxius(心の締めつけられた)から anx の一群が出て、anxious(不安な)・anxiety(不安)・anxiousness、薬の anxiolytic(抗不安薬。後半は「解く」)が並ぶ。古フランス語を経た anguish は「胸が締めつけられる苦悩」、angst はドイツ語から入った同系の語で「漠然とした不安」。
anger / angr は古ノルド語 angr(悲しみ・苦悩)から入ったとされ、もとは「苦しみ」だったものが英語では「怒り」に寄った。同じ家族なのに anxious(不安)と angry(怒り)で感情の向きが分かれるのはこのため。医学語の angina は「締めつける痛み」で、angina pectoris は狭心症。中心のイメージを「胸や喉が締めつけられる感じ」に置くと、散らばった意味が一本につながる。