ゲルマン祖語
*triwwiz
忠実な
faithful
英語での現れ方
- trutrue・truly・trueness・truth・truthful・truthfully・truthfulness・truism・untrue・untruly・untruth・untruthful・untruthfully・untruthfulness・truce
- trothtroth・betroth・betrothal・betrothed
ゲルマン語で「信頼できる・忠実な」を表した形容詞で、英語の tru 系はそこから「事実に合っている=本当の」へ意味が移った。true を核に、副詞の truly、名詞の trueness、抽象名詞の truth、その形容詞 truthful と副詞 truthfully、名詞 truthfulness が並ぶ。否定は un- を付けて untrue・untruth・untruthful・untruthfully・untruthfulness と規則的に作られる。truism は「言うまでもなく真であること→自明の理」で、褒め言葉ではなく「中身のない当たり前の話」という含みで使われることが多い。
もとの「忠実さ・誓い」の側を保っているのが troth で、今では古風な語だが、betroth(婚約させる)、betrothal(婚約)、betrothed(婚約者)という形で生きている。「真実を交わす=誓う」という発想がそのまま結婚の約束を指す語になった例である。truce(休戦)も「誓い」を表す語の複数形から来たとされ、約束を交わして戦いを止めることを指す。コツは、この一族を「事実として正しい」ではなく「頼りにできる」から出発して眺めることで、true friend のような使い方や betroth の意味が一本につながる。