EnglishBattle

ゲルマン祖語

*nēhwaz

英語での現れ方

ゲルマン語で「近い」を表した形容詞で、英語では near として距離の近さから時間・程度の近さまで幅広く使われる。nearby(すぐそばの)、nearest(最も近い)、nearness(近さ)、nearside(進行方向で歩道側の)と派生し、nearly は「近いところまで→ほとんど」と程度を表す副詞になった。もう一つの現れ方が neighb で、これは「近くに」を表す語と「住む人」を表す語が結びついた合成語がすり減った形とされ、neighbor(隣人)、neighborhood(近所・界隈)、neighboring(隣接する)、neighborly(隣人らしい・親切な)と続く。

この一族で日本の学習者がまず押さえたいのは綴りの割れで、neighbor / neighbour、neighborly / neighbourly、neighborhood / neighbourhood、unneighborly / unneighbourly のように、米式と英式が対で存在する。ei の並びと発音しない gh も間違えやすいところで、near と同じ語だと知っていれば「近い人」という意味から思い出しやすい。古い形の nigh(近い)は今では詩的・古風な語として残り、その最上級から次の順番を指す next が生まれた。near 自体がもともと比較級だったとされる点も、この一族の妙なところである。