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イタリック祖語

*weizos

poison

英語での現れ方

ラテン語 vīrus はもともと「粘液・毒」で、十九世紀末に病原体の名として使い直された語。そのため virus を含む語はほぼすべて近代の造語で、前半がウイルスの特徴を示す型に統一されている。侵入部位を示すもの(rhinovirus は鼻、enterovirus は腸、poliovirus は灰白質)、形や由来を示すもの(rotavirus は車輪状、adenovirus は腺、arbovirus は節足動物媒介、retrovirus は逆向きに増える)と読み解ける。

形容詞の viral は「ウイルスの」で antiviral(抗ウイルスの)を作るが、近年は「ネット上で一気に広まる」という新しい用法も定着した。virulent のほうは元の「毒」の意味を保ち、病気の悪性さにも言葉の辛辣さにも使え、avirulent はその否定形。実用的なのは抗ウイルス薬の語尾 -vir で、acyclovir・ritonavir・indinavir・saquinavir・nelfinavir のように、名前の末尾を見るだけで用途の見当がつくよう命名されている。