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印欧祖語

*wek⁽ʷ⁾speros

英語での現れ方

「夕方」を表した語で、太陽が沈む方向がそのまま方角の名になった。英語では west がその姿で、方角を表す語らしく規則的な派生を作る。-ern を付ければ western(西の)、-erner なら westerner(西の住人)、-most なら westernmost(最も西の)、-ward(s) なら westward・westwards(西へ)、-bound なら westbound(西行きの)となる。ほかの方角と組み合わせると northwest・southwest となり、そこからさらに northwestern・southwestern・northwestward・southwestward・southwestwardly と積み重ねられる。midwestern は米国の中西部を指し、westside のように地域名にも使われる。southwester は南西の風やそれに耐える雨具を指す語である。

ラテン語に入った同じ語は vesper(宵の明星・夕べ)となり、複数形の vespers は教会の夕べの祈りを指す。west が方角に振れ、vesper が時刻に振れたわけで、二つを並べると元の「日没」という一点に戻る。コウモリを指す pipistrelle も、ラテン語で「夕方に飛ぶもの」を表した語に由来するとされ、夕暮れの語がこんな所にも残っている。注意点は、west 系の派生が多く、-ward と -wards のように米英で好まれる形が異なる場合があることである。

この語源をもつ英単語