apprehend と comprehend の違い
どちらもラテン語 prehendō「つかむ」の家族です。「理解する」の意味は重なりますが、apprehend は文語的で、「捕らえる・逮捕する」にもよく使う語。理解を表すときは comprehend の方が使いどころをつかみやすいでしょう。
結論
apprehend 「捕らえる/理解する」— 理解の意味では文語的
comprehend 「理解する」— 意味・内容・規模などを把握する
理解の深さだけでは分けられない。apprehend は文語的で、「捕らえる」の意味も持つ。
比較表
| apprehend | comprehend | |
|---|---|---|
| 接頭辞 | ad-(〜へ向かって) | com-(すっかり・全部) |
| 主な意味 | 捕らえる/理解する(文語) | 理解する・把握する |
| 例文 | I apprehend his meaning, vaguely.彼の言いたいことは、なんとなく分かる。 | I fully comprehend the risks.リスクは十分に理解している。 |
語源でわかる違いと覚え方
共通の土台はラテン語 prehendō「つかむ・捕らえる」。apprehend は ad- を伴う apprehendere、comprehend は com- を伴う comprehendere に遡ります。「手でつかむ」から「頭でつかむ」へ、というつながりを押さえると理解の意味を覚えやすくなります。
com- を強めの働きと見て「しっかりつかむ」と覚えるのは有用ですが、apprehend は部分的、comprehend は完全という固定の区別ではありません。fully apprehend とも言えます。また apprehension の「不安」という意味を、apprehend のあらゆる理解の用法に重ねる必要もありません。
覚え方
どちらも「頭でつかむ」。apprehend は文語の理解と身柄の捕捉、comprehend は内容の理解。
apprehension は「不安・理解・逮捕」、comprehension は「理解・読解」。文脈で読み分ける。
使い方と例文
apprehend の使い方
apprehend + 内容 — 理解する・把握する(文語)
- We dimly apprehend the danger.危険をぼんやりと感じ取っている。
comprehend の使い方
comprehend + 内容 — 理解する・把握する
- The scale is hard to comprehend.その規模は把握しがたい。
A child may apprehend that war is bad without fully comprehending why.
子供は、なぜかを十分に理解しないまま、戦争が悪いことだと感じ取れる。
よくある間違い
×日常会話で apprehend を「理解する」の意で使う
○understand / comprehend
「理解する」の意の apprehend は文語的でまれ。会話では understand が自然です。
理解度チェック
「その理論を完全に理解する」— fully ___ the theory
(理解の深さだけで一方を除外しない。)
惜しい。正解は apprehend / comprehend。どちらも使えます。fully apprehend も「十分に理解する」という表現です。comprehend を選ぶと、この意味がより直接伝わります。
よくある質問
Q. apprehensive が「不安な」なのはなぜ?
「(悪い事態を)先取りしてつかむ」→「危惧する・不安な」から。be apprehensive about 〜(〜を心配している)。同じ「つかむ」でも、先の危険をつかむと不安になります。
同じ語源の仲間
prehendō「つかむ」の家族。逮捕の apprehend は apprehend と arrest、comprehend の広がりは comprehend と comprehensive のページに。