probably と supposedly の違い
どちらも「たぶん・おそらく」と訳されますが、中身は別物です。probably は自分の見立てで「高い確率でそうなる」。supposedly は「そういうことになっている(本当かどうかは知らない)」という距離を置いた言い方です。
結論
probably 「たぶん・十中八九」— 話し手自身が、確率が高いと判断している
supposedly 「〜ということになっている」— 人からそう聞いている・建前ではそうだが、話し手は疑っている含み
自分の見立てなら probably、また聞き+疑いの目なら supposedly。
比較表
| probably | supposedly | |
|---|---|---|
| 確信の持ち主 | 話し手本人 | 他人・世間(話し手は距離を置く) |
| 確度の目安 | 高い(「まず間違いなく」寄り) | 不明(疑いの含みが乗ることが多い) |
| 日本語の感覚 | たぶん・おそらく | 〜という話だ・〜のはずだが |
| 例文 | It will probably rain tomorrow.明日はたぶん雨だろう。 | He is supposedly an expert.彼は専門家ということになっている(が、どうだか)。 |
語源でわかる違いと覚え方
この2語は語源も別々です。probably はラテン語 probō「試す・良いと認める」の家族で、probable(確からしい)の副詞形。supposedly はラテン語 suppōnō「下に置く」から来た suppose(仮定する・思う)の家族です。
ラテン語
probō
「試す・良いと認める」
ラテン語 → 英語
probābilis → probable
「検証に耐える→確からしい」
probably
たぶん — 検証済みの確からしさ
ラテン語
suppōnō
「下に置く」
古フランス語 → 英語
supposer → suppose
「仮定する・思う」
supposedly
〜ということになっている — 仮定止まり
probō は「試して良いと認める」— つまり probable は検証に耐えそうということ。一方 suppōnō は「(議論の土台として)下に置く」— suppose はとりあえずそう置いてみた仮定です。検証済みの見立てと、置いただけの仮定。この差がそのまま2つの副詞の温度差になっています。
覚え方
prove に近い確からしさが probably、suppose(仮定)止まりが supposedly。
supposedly には「そう聞いてるけどね」という眉のひそめが入る。
使い方と例文
probably の使い方
文中・文頭で「たぶん」 — 70〜90%くらいの確信
- She'll probably be late.彼女はたぶん遅れてくる。
- This is probably the best option.これがおそらく最善の選択肢だ。
supposedly の使い方
「〜ということになっている」 — 伝聞+疑いの含み
- The device is supposedly waterproof.この機器は防水ということになっている(本当かな)。
- Supposedly, he quit his job to travel.話では、彼は旅に出るために仕事を辞めたらしい。
The meeting is supposedly optional, but everyone will probably attend.
会議は建前上は自由参加だが、たぶん全員出席するだろう。
よくある間違い
×It will supposedly rain tomorrow.(天気の予想として)
○It will probably rain tomorrow.
自分の見立てを言うなら probably。supposedly だと「雨が降ることになっているらしい」という妙な伝聞になります。
×He is probably an expert, but I doubt it.
○He is supposedly an expert, but I doubt it.
「〜ということになっているが疑わしい」は supposedly の領分。probably と doubt は方向が矛盾します。
理解度チェック
「彼、天才ってことになってるけどね(疑)」— He's ___ a genius.
(また聞き+眉ひそめ。)
惜しい。正解は supposedly。伝聞に疑いの含みが乗るのは supposedly。
「たぶん間に合うよ」— We'll ___ make it.
(自分の見立て。)
惜しい。正解は probably。話し手自身の確率判断は probably。
よくある質問
Q. supposed to との関係は?
be supposed to do(〜することになっている)の supposed と同じ発想です。supposedly はそれを副詞にした形で、「決まり・話の上ではそうなっている」という距離感を一語で出せます。
Q. perhaps や maybe との確度の違いは?
目安として maybe / perhaps は五分五分前後、probably は70%以上の感覚で使われます。supposedly は確率ではなく「情報の出どころが他人」であることを示す語なので、軸が違います。
同じ語源の仲間
probability(確率)が probably の隣にいるのは偶然ではなく、どちらも「検証に耐える確からしさ」の家族です。