印欧祖語
*ǵʰwer-
野獣
a wild beast
英語での現れ方
「野生の獣」が原義。ラテン語 ferus(野生の)経由で fer / fier となり、ferocious・feral(野生の)、古フランス語を経た fierce(獰猛な→激しい)が代表。ギリシャ語 θήρ(獣)からは ther が来て、theropod(獣脚類)など学術語に残る。
zebra は「野生の馬」を指したラテン語 equiferus がイベリア半島で変化したものと考えられており、意外なところでこの語根の子孫。
クマの bear がここにも属するのは、「本当の名を口にすると呼び寄せてしまう」という迷信から「野獣」「茶色いやつ」といった婉曲な呼び名が定着したため。fierce・ferocious と bear が親戚だと知ると、この語根の「荒々しさ」のイメージがつかみやすい。