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イタリック祖語

*minōs

より少ない

less

英語での現れ方

軸は「より小さい」で、そこから二つの方向に伸びた。ひとつは大きさ・程度をそのまま言う minor の系列で、minor は重要でないほう・未成年、minority は数の少ないほう(少数派)、複数形の minors は未成年者やマイナーリーグを指す。もうひとつが minist の系列で、これは「自分を小さくする者→仕える者」から出ている。minister は本来「召使い」で、そこから国に仕える大臣、神に仕える聖職者へ。ministry はその職務・省庁、ministration は世話をすること。

ad-(〜に向かって)が付くと administer(人のために取り仕切る→運営する・投与する)となり、administration・administrator・administrative・administratively と大きな一群を作る。administrivia は「事務仕事のこまごました雑事」を指す新しめの語。同じ根がフランス語で摩耗すると métier(本来は職務・仕える仕事)となり、イタリア語では「給仕する」から minestrone(具を盛りつけたスープ)が生まれたとされる。minister を「偉い人」ではなく「仕える人」と読み替えると、この家族全体の見通しがよくなる。