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印欧祖語

*h₂ṓws

ear

英語での現れ方

本来語の側は ear(耳)と、その働きを表す hear(聞く)が二本柱で、どちらも同じ語根から出たとされる。ear の複合語は「耳につける物・耳に関わる出来事」で埋まっていて、earring・earplug・earphone・earpiece・earmuff・eardrum・earwax・earache・earshot(声の届く範囲)・earsplitting(耳をつんざく)と、前後を訳せばそのまま意味になる。earmark は「家畜の耳につけた印」から「使途を指定する」へ移った比喩。hear 側は hearer・hearing・overhear(偶然耳にする)・unheard・rehear・hearken と派生する。

専門語はギリシャ語とラテン語から借りている。ギリシャ語 οὖς からの ot は医学用語専用で、otitis(中耳炎などの耳の炎症)、otology、otoscope(耳鏡)、otoplasty、otolaryngology・otorhinolaryngology(耳鼻咽喉科)と、ほぼ診療科の語彙。同じくギリシャ語系の acoust は「聞く」側から出て、acoustic・acoustics(音響・音響学)となった。ラテン語 auris からの auri は解剖学で使われ、auricle(耳介・心耳)、auricular。日常語なら ear・hear、医学なら ot・auri、音響なら acoust、と場面で使い分けられている。