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印欧祖語

*h₂eḱrós

鋭い

sharp

英語での現れ方

ギリシャ語 ἄκρος(先端の・高いところの)由来の acr は、物理的な「てっぺん」を指す acropolis(高い所の都市)、acrobat(高い所を歩く人)、acrostic(各行の先頭をつなぐ詩)に残る。acrylic・acrolein のような化学用語は、刺激臭という「鋭さ」から名づけられたもので、意味の軸は同じ「尖っている」。

ラテン語 ācer(鋭い・辛い)の側は acerbeager に分かれる。acerbic は「舌に刺さる辛辣さ」、exacerbate は「鋭さを外に出す→悪化させる」。eager は本来「鋭い・激しい」で、そこから「熱心な」へ穏やかになった珍しい例。vinegar は「酸っぱいワイン(vin + aigre)」で、この aigre が ācer の後身、vinaigrette も同じ発想。味の「鋭さ」と気持ちの「鋭さ」が同じ根でつながっていると覚えるとよい。