印欧祖語
*bʰreyH-
切る・こすり削る
to cut, to rub away
英語での現れ方
- fri / fricfriction・fry・fricative・friable・frictional・frictionless・dentifrice・affricate
- fra / frayfray・defray・frayed
ラテン語 friō・fricāre・fricō(こする、削る)を経由した fri / fric が中心的な現れ方で、friction(こすり合わせること)、fricative(こすって発音する音)、friable(こすれば崩れる→もろい)のように、摩擦や切削のイメージを保っている。dentifrice や affricate にも fric の形が見られ、frictional・frictionless は friction から派生した形である。
フランス語の fraier・froiier・freier などを経由した fra / fray は、fray(ほつれる・すり減る)、frayed(ほつれた)、defray(費用を支払う)に現れる。短い形の fry や、briny のような語もこの語族に含まれており、歴史語形にはラテン語の frictiō・affricō・fricatīvus、古フランス語の *frie・froiz などが見える。
中心にあるのは、鋭く切ることから、こする・削る・すり減ることへの意味の広がりである。fri / fric を見たら「摩擦によって表面を削る」、fra / fray を見たら「こすれてほつれる」というイメージで捉えると覚えやすい。