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古代ギリシア語

-ᾰτος

英語での現れ方

ギリシャ語で「最も〜」という最上級を作った接尾辞で、pro-(前に)についた形が「もっとも前の=第一の」を意味する語になった。英語に入ったのはこの一語からの派生ばかりで、接尾辞そのものが英語のなかで働くことはない。prot / proto はその直訳で、protagonist(第一の演者→主人公)、proton(最初のもの→陽子)とその反物質 antiproton、protoplasm(原形質)、protist(原生生物)、protology(起源についての論)。

もう一方は化学の命名規則に取り込まれた綴りで、「最初の脂肪酸」と名づけられたプロピオン酸から、炭素三個の骨格を指す prop が生まれ、propane・cyclopropane・propanediol になった。医薬品名の prof(ibuprofen・ketoprofen・fenoprofen)はプロピオン酸系という意味の断片で、ciprofloxacin はシクロプロピル基を持つことからこの綴りを含む。合成ゴムの pren(neoprene・chloroprene)、薬剤の prom(promethazine・chlorpromazine・tranylcypromine)も同じ命名の連鎖の産物とされる。意味を読むより「化学の約束事」として覚えるほうが早い列。