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イタリック祖語

*pingō

英語での現れ方

pingō の完了分詞 pictus(描かれた)から pict- が、その名詞形 pictūra(絵)から picture が来ている。depict は de-+pingō で「描き出す→描写する」で、文章にも絵にも使える硬めの語。picturesque はイタリア語 pittoresco を経て入った語で「絵になるような→絵のように美しい」、picturesqueness まで含めて景色の描写に使う。pictograph(絵文字)・pictographic も同じ語幹。

動詞の paint は同じラテン語動詞の俗ラテン語形が古フランス語 peint を経て入ったもので、綴りが大きく変わっているため pict- と同族に見えない。painter(画家・塗装工)・painterly(絵画的な)・repaint・unpainted・paintbrush・paintbox・greasepaint(ドーラン)と、日常語の側を一手に引き受けている。pigmentum(色を付けるもの)からは pigment(顔料・色素)が来て、生物学では pigmentation(色素沈着)・hyperpigmentation のように使う。スペイン語やポルトガル語で「描かれた=まだらの」を意味した語からは、まだら模様の馬 pinto や pintado、赤唐辛子の pimento / pimiento が入り、容量の pint も「印を描いた」ところから来たとされる。