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印欧祖語

*dʰeh₁(y)-

乳を吸う・乳を与える

to suckle, to nurse

英語での現れ方

「乳を与えて育てる」が核で、ラテン語では「産む・実る」の側へ、ギリシャ語では「乳首」の側へ発展したとされる。ラテン語 fēmina(乳を与える者→女性)からの fem が feminism・femininity・effeminate を作り、fētus(宿した子)からの fet / foet が fetus・fetal(英式 foetus・foetal)、fēcundus(よく実る)からの fec が fecund・fecundity を作る。effete はもともと「産み尽くした」で、そこから「活力を失った」になった語。fēlīx(実り豊かな→幸運な)からは felicity・felicitous が来ている。

ギリシャ語 θηλή(乳首)からの thel は医学語に残り、epithelium(もとは乳首を覆う薄い膜→上皮)・epithelial・thelarche(乳房発育の開始)。牧草を指した fēnum からは fennel・fenugreek が出た。fawn(子鹿)や doe(雌鹿)のような本来語も「乳を飲むもの」としてここに連なるとされる。綴りは f・th・d と大きく散らばるので、「養う・実る」という意味で束ねるのが唯一の手がかりになる。