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ゲルマン祖語

*þar

英語での現れ方

ゲルマン語全体に共通する「そこ」を指す副詞で、英語では古英語 þǣr から中英語 there へと綴りが落ち着いた。場所を指す用法が中心だが、前置詞や副詞と結んで抽象的な関係を表す語を大量に作った点が特徴で、thereon・therewith・therefrom・theretofore のように、現代の造語力はほぼ失われている一方、既存の形は文書語として生き残っている。

実用面では、これらを一語ずつ暗記する必要はない。there =「それ」と置き、後ろの要素を前に出して読む手順さえ身につければ、初見の there- 複合語でも意味が取れる。thereness(そこに在ること)のような抽象名詞は哲学的な文脈に限られる。日常表現では there 単独の用法(存在の there、場所の there)を優先して覚えるべき。