ゲルマン祖語
*rehtaz
正しい
right
英語での現れ方
- rightright・upright・rightly・rightness・rightist・rightmost・aright・alright
- righteousrighteous・righteousness・righteously・unrighteous・unrighteousness
ラテン語 rectus と同じ印欧語根に遡るとされるゲルマン語の形容詞で、西ゲルマン語 *reht、古英語 riht を経て right になった。空間的な「まっすぐ」と価値的な「正しい」が最初から一語に同居しており、upright・uprightness(立つ→高潔)と rightness・rightly・rightist(正しさ・正しい側)という二方向に派生が伸びている。古英語には動詞 rihtan(まっすぐにする)もあり、現代の「直す」の用法につながる。
もう一つの柱が righteous で、古英語 rihtwīs(正しさを知る)の後半が -eous に置き換わった形。宗教・道徳の文脈で「義の」を表し、unrighteous・unrighteousness・unrighteously という否定形と対で使われる。alright・aright は副詞化した古い形。同居する rite は綴りが近いだけの別語で、意味のつながりはない。