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ゲルマン祖語

*etaną

英語での現れ方

ゲルマン語の「食べる」がそのまま英語の eat になった家族。動詞の eat を軸に、行為者の eater、場所の eatery(食堂)、名詞化した eats(食べ物)、可能の eatable・uneatable、動名詞の eating、過剰を表す overeat・overeating が並ぶ。食べる主体を前に置く複合語も多く、anteater(アリを食べる動物→アリクイ)、beefeater(ロンドン塔の衛士の通称)がその例である。

面白いのは「食う」が比喩に転じた語で、コツはこの転義をたどること。酸が金属を食う技法が etch(腐食銅版画を作る)で、etched・etcher・etching と派生する。心を食うのが fret(思い悩む・すり減らす)・fretful(いらいらした)。toady(追従者)・toadyish は、ヒキガエルを食べてみせた見世物の助手から来たとされる語で、いまの綴りからは「食べる」と結び付けにくい。fress(がつがつ食う)はイディッシュ語を経て入った口語で、綴りは離れるが同じ根に連なるとされる。