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印欧祖語

*wr̥mis

worm

英語での現れ方

「虫」を意味した語に遡り、英語には二系統が並んでいる。ゲルマン語系の worm は日常語で、前に生息地・食物・形を置いて虫の名を作る。すみかなら earthworm・woodworm、食べる物なら mealworm・silkworm、形なら tapeworm(さなだ状)・roundworm・flatworm・threadworm・hookworm・pinworm・inchworm、農作物を荒らす害虫なら bollworm・armyworm・cutworm・webworm・strawworm となる。形容詞は wormy・wormlike。ラテン語 vermis 由来の verm は術語で、vermiform(虫の形をした)・vermis・vermiculite(蛭石)が並ぶ。

コツは、worm で終わる語が必ずしも生物学上の虫ではないと知っておくこと。bookworm は読書好き、glowworm は光る昆虫、ringworm は輪状に広がる皮膚の病で、いずれも見立てによる命名である。wormhole も本来は虫食い穴だが、いまは時空のトンネルの意味で使われることが多い。verm 側では、フランス語を経た vermin が害獣・害虫をまとめて指す集合名詞で、その訛った形が varmint とされる。細いパスタの vermicelli は「小さな虫」という見立ての名。