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ゲルマン祖語

*grasą

英語での現れ方

ゲルマン語で「草」を指した語がほぼ形を変えずに残ったもので、英語では grass が名詞の核になる。単独で「草・芝生」を表し、grassy(草深い)、grassland(草原)、grassroots(草の根=末端の・大衆の)を作る。イネ科の植物名を作る力が強く、bluegrass・ryegrass・wheatgrass・crabgrass・lemongrass・seagrass・eelgrass・cordgrass・bromegrass・bunchgrass などは、すべて「どんな草か」を前半で示している。grasshopper もこの型で「草を跳ぶもの」。

もう一つの現れ方が graz で、古英語の動詞 grasian(草を食べる)に由来する。graze・grazing・grazed は牛馬が草を食む動作と放牧を表し、それを職業にする人が grazier。名詞の -ss が動詞で -z になるという綴りの入れ替わりを知っておくと、grass と graze が同じ語だと見抜ける。