EnglishBattle

印欧祖語

*weys-#-2

流れる

to flow

英語での現れ方

「にじみ出る汁・毒」を指した語に遡り、ラテン語 vīrus を経て英語に入った。もとの「毒」の意味は virulent(毒性の強い→辛辣な)・virulently・avirulent に残っている。病原体の名として使われるようになってからは virus が語尾になり、姿・すみか・伝わり方を前に置いて名を作る型が定着した。rhinovirus(鼻)・enterovirus(腸)・poliovirus・rotavirus(車輪状)・parvovirus(小さい)・poxvirus・adenovirus・arbovirus・flavivirus・retrovirus・provirus・cytomegalovirus・paramyxovirus・coxsackievirus がその例で、いずれも前半が特徴を説明している。

派生語では viral(ウイルス性の。転じて、ネット上で急速に広まる)、antiviral(抗ウイルスの)、virion(ウイルス粒子)、viroid が使われる。覚えておくと便利なのが薬の名づけで、抗ウイルス薬の一般名は vir で終わる約束になっており、acyclovir・ritonavir・indinavir・saquinavir・nelfinavir がそれにあたる。注意したいのは ooze(じわりとにじみ出る)で、同じ「汁・ぬめり」の系統を引く本来語とされるが、綴りからはこの一族と結びつかない。