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印欧祖語

*wedʰ-#-2

結ぶ

to bind

英語での現れ方

出発点は「担保を差し出して約束する」。ゲルマン語系にそのまま残ったのが wed で、古英語 weddian(誓約する)から「結婚する」に狭まった。wedding(婚礼)・wedded・unwed・newlywed・wedlock(婚姻関係)がこの枝で、lock は「錠」ではなく「行為・状態」を表す古い語尾。

同じ語がフランク語からフランス語に入って g で始まる形になり、英語に借り返されたのが gage(担保)と wage。en-(中に)+ gage の engage は「約束で縛る」で、そこから「婚約する・従事する・引き込む」へ広がり、engaging(人を引き込む→魅力的な)や反対の disengage(手を引く)ができた。wage は「約束された報酬=賃金」、wager は「賭け」で、いずれも「差し出した質」の名残。wed と wage が同語源だと知ると、engagement が「婚約」と「関与」の両方を意味する理由も見えてくる。