adaptation と adaption の違い
「適応・翻案」を意味する名詞として辞書には両方載っていますが、標準形は adaptation です。adaption は短縮された異形で、フォーマルな文章では避けるのが安全です。
結論
adaptation 標準形。試験・論文・ビジネス文書はこちら
adaption 短縮された異形。使用頻度は低く、正式な文書では避ける
書くのは常に adaptation。adaption は「見かけても驚かない」程度でよい。
比較表
| adaptation | adaption | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 標準(辞書の主見出し) | 異形(使用頻度は大きく劣る) |
| 意味 | 適応・順応/翻案・映像化作品 | 同じ |
| よく使う形 | a film adaptation of 〜〜の映画化作品 adaptation to 〜〜への適応 | —(adaptation に置き換え可能) |
| 例文 | a TV adaptation of the novelその小説のテレビドラマ化 | (同上) |
語源でわかる違いと覚え方
土台はラテン語 adaptō「適合させる・調整する」— ad-(〜へ)+ aptō(ぴったり合わせる)。さらに遡ると aptus「適した」で、これは英語 apt(〜しがちな・的確な)や aptitude(適性)の親でもあります。
動詞 adapt に、行為・結果を表す -ation が付いた正規の名詞形が adaptation。「生物の適応」も「小説の映画化」も、環境や媒体に合わせて形を変えるという同じ一つの意味です。attitude(姿勢)も同じ aptus の家族とされ、「物事への構えを合わせる」つながりが見えます。
覚え方
adapt + -ation = adaptation。-ation まできちんと書くのが標準形。
apt(的確な)・aptitude(適性)と同じ「ぴったり合う」家族。
使い方と例文
adaptation の使い方
a(n) 〜 adaptation of … — …の翻案・映像化
- The film is an adaptation of a bestselling novel.その映画はベストセラー小説の映画化だ。
adaptation to 〜 — 〜への適応(生物学・環境)
- the species' adaptation to cold climatesその種の寒冷気候への適応
adoption と混ざっていない?
adoption(採用・養子縁組)は d の後が o の別単語です。
adapt(適応させる)と adopt(採用する)は一字違いの別語源。「制度の採用」は adoption、「環境への適応」は adaptation。adaption という中間形が生まれた背景にも、この2語の近さがあります。
理解度チェック
「その小説の映画化」— a film ___ of the novel
(標準形で。)
惜しい。正解は adaptation。標準形は adaptation。-ation まで書く。
「新制度の採用」は the ___ of the new system。
(適応ではなく採用。)
惜しい。正解は adoption。採用・導入は adopt → adoption。適応の adaptation とは別語源です。
よくある質問
Q. adaption は間違いなの?
辞書には異形として載っており「間違い」とまでは言えませんが、使用頻度は adaptation が圧倒的です。読み手に引っかかりを与えないためにも、書くときは adaptation を選ぶのが実用的です。
同じ語源の仲間
adapter(アダプター)は「規格に合わせる装置」。aptitude(適性)も attitude(姿勢)も、aptus「ぴったり合う」の家族です。