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印欧祖語

*médʰu

英語での現れ方

もとは蜂蜜を発酵させた酒を指した語で、英語にまっすぐ残ったのは mead だけ。ところがギリシャ語 μέθυ(ぶどう酒)を通った枝が、思わぬところで大きく広がった。木を蒸し焼きにして得られる「木精」を「ぶどう酒+木」の意で meth + yl と名づけたのが始まりとされ、そこから methanol・methane・methyl が生まれた。

さらに methyl の後半を切り出した yl が「原子の集まり(基)」を表す万能の語尾になり、ethyl・butyl・acetyl・benzyl・allyl・hydroxyl・carboxyl のように使われるようになった。methane にならって ane(単結合)、ene(二重結合)と語尾で構造を書き分ける決まりもでき、薬品名や化学名の多くがこの家族に連なっている。meth は炭素一つ、eth は炭素二つ、と数を表す目印として読むとよい。