西ゲルマン語
*fuir
英語での現れ方
古英語 fȳr、中英語 fyr を経て fire になった語で、この家族はほとんどが fire を含む複合語。fire が前に来ると「火の〜・火を扱う〜」で、firewood(薪)、firelight(火明かり)、fireplace(暖炉)、fireside(炉端)、fireman・firefighter(消防士)、firehouse(消防署)、firework(花火)、firecracker(爆竹)、firefly(ホタル)のように具体物が並ぶ。後ろに来ると「〜の火・〜からの射撃」で、campfire、bonfire、hellfire(地獄の業火)、gunfire(銃撃)、crossfire(十字砲火)となる。
「火」から「発砲・発射」へ意味が広がった結果、backfire(逆向きに燃える→裏目に出る)、misfire(不発に終わる)、firepower(火力)、firearm(火器)のような語ができた。防火側も型で覚えられ、fireproof(耐火の)、firewall(防火壁→ネットワークの防壁)、firebreak(防火帯)、firetrap(火事になれば逃げ場のない建物)と並ぶ。注意したいのは形容詞 fiery で、fire から e の位置が変わって fier- と綴る。afire は a- が付いた「燃えて」の形、bonfire は中英語 bonnefyre(骨の火)に遡るとされる。