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ゲルマン祖語

*strīkaną

なでる

to stroke

英語での現れ方

もとの意味は「なでる・さっとこする」で、そこから「打つ」へ強まった。現代の strike / strik は打つ・当たる・心を打つ・ストライキをするまでを受け持ち、striker・striking・strikingly・strikingness のほか、労働争議の語彙である strikebreaker・strikebreaking・strikebound もここから伸びる。過去形・過去分詞の struck / strick を形容詞に使うと「〜に打たれた」の意味になり、awestruck(畏敬に打たれた)、thunderstruck・dumbstruck(驚きで声を失った)、moonstruck、stricken のように、感情に襲われた状態を作る。

母音を変えた名詞形が stroke で、「一打ち」と「ひとなで」の両方を引き受ける。keystroke(キーを打つこと)、masterstroke(見事な一手)、backstroke・breaststroke(腕をひと回しする泳ぎ方)、upstroke・downstroke・instroke(上げ下げの一動作)、sunstroke(日射病)と幅が広く、単独の stroke には脳卒中の意味もある。打つ側の strike となでる側の stroke が同じ語から分かれたと知っておくと、意味の振れ幅に戸惑いにくい。