EnglishBattle

西ゲルマン語

*bautan

英語での現れ方

西ゲルマン語の「打つ」がそのまま beat になった強変化動詞で、過去分詞は beaten、行為者・道具は beater・eggbeater(泡立て器)。「打ち負かす」意味から unbeaten(無敗の)・unbeatable(かなわない)・beatable。名詞の「拍」からは drumbeat・heartbeat・backbeat が作られ、拍のどこを強めるかで offbeat(裏拍→風変わりな)・downbeat(沈んだ)・upbeat(陽気な)と比喩が広がる。

比喩の複合語が多いのもこの語の特徴で、browbeat は「眉で押さえつける→威圧する」、deadbeat は「借りを踏み倒す者・怠け者」。注意したいのは同じ綴りの別語で、boss は「打ち出した突起」を意味した古フランス語 boce の系統とされ、「上司」の boss(オランダ語 baas 由来)とは別。boutonniere(襟に挿す花)も「打ち出した芽→つぼみ・ボタン」から来ている。beetle は木槌を指す語がこの家族に属し、昆虫の beetle(かむもの)とは由来が異なるとされる。