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ゲルマン祖語

*watōr

英語での現れ方

ゲルマン諸語で「水」を指した語で、ドイツ語 Wasser、オランダ語 water と同じもの。英語では綴りが water ひとつに落ち着いた代わりに、複合語で細かく意味を分ける方式が発達した。水そのものの種類を言うなら前に語を置き(freshwater・saltwater・seawater・rainwater・meltwater・wastewater・blackwater)、水に関する物や場所を言うなら後ろに語を置く(waterfall・watershed・waterway・waterline・waterfront・watercourse・waterworks)。breakwater(波を止めるもの→防波堤)や headwater(水源)は前後の関係が逆に見えるので、動詞+目的語として読むと理解しやすい。

技術・芸術の語彙もこの型で作られ、watercolour / watercolor(水彩、綴りは英米で割れる)、watercolorist、waterproof・waterproofing、watermark、waterscape、watercraft。意味の飛躍は少なく、watery(水っぽい→薄い)、watershed(分水嶺→転機)、waterlogged(水を含んで動けない)あたりが比喩として使われる程度なので、複合語の作り方さえつかめば読める語群といえる。kirsch はドイツ語 Kirschwasser(さくらんぼの水)の短縮とされ、綴りに water の面影は残っていない。