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ゲルマン祖語

*ballô

英語での現れ方

ゲルマン祖語の「球」で、古英語を経て ball になった。英語側の語形はこの一つに集約されるので、覚えるべきは複合の型のほうになる。前に語を置いて球技を作る型(baseball・basketball・football・handball・volleyball・netball・racquetball・paintball・beachball・stickball・softball)、球の材質や中身を示す型(snowball・meatball・hairball・mothball・puffball・cannonball・butterball・buckyball)、球状の部位や部品を示す型(eyeball・ballpoint・trackball・pinball・fireball)と整理できる。

人を評する比喩も豊富で、oddball・screwball・sourball は変わり者や不機嫌な人、blackball は「黒い球を投じる」投票習慣から「排斥する」の動詞になった。hardball・fastball・knuckleball・highball のように、球技や酒の名がそのまま比喩に転じる例も多い。ロンバルド語からイタリア語 palla・pallone に移った枝もあり、英語に入った pallone はその借用形。ゲルマン語では b、イタリア語側では p という対応が見えるのがこの家族の面白いところ。bollocks は古英語の「小さな球」に遡る解剖語。