EnglishBattle

古フランス語

-ete

英語での現れ方

「小さい〜」を作る古フランス語の指小辞が、英語では -et として名詞に固まった形。pocket は袋を意味した語の小さいもの、budget は革袋の指小形で「袋の中身→財政の見積り→予算」へ、tablet は table(板)の小さいもの=書字板・錠剤、lancet は小さな槍=医療用の刃、hatchet は小さな斧、floret は小花、cutlet は「小さな肋肉」からのカツレツ。多くはもう「小さい」と意識されず、独立した物の名になっている。

後からフランス語らしい綴りのまま入った語は -ette の形をとり、rosette(バラ形の飾り)・cassette(小箱→カセット)・videocassette がその例。pocket はさらに複合語を伸ばし、pocketbook・pocketknife・pocketful・pickpocket(すり)・pocketable(ポケットに入る大きさの)と一族を作る。tab や tabloid は tablet の系統から出た語で、tabloid はもともと圧縮した錠剤の商標だったとされ、そこから「小型判の新聞」に転じた。