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印欧祖語

*wiHrós

英語での現れ方

ラテン語 vir「男」から virtūs(男らしさ・力量)が生まれ、英語の virtue は「徳・美点」に落ち着いた。virtuous・virtuously、技量に秀でた人を言う virtuoso と virtuosity、イタリア語・フランス語から美術愛好の意で入った異形 virtu・vertu。男性性を直接いう virile・virility、勇ましい女を言う virago。ローマの三頭政治は「三人の男」で triumvir・triumvirate。virtual は中世ラテン語の「力を備えた→実質上の」から、現代の「仮想の」へ意味が移った語で、virtually(事実上・ほとんど)は今も古い意味を残している。

ゲルマン語側では wer「男」が残り、world に受け継がれ、werewolf(男+狼=狼男)にその形が見える。world も wer+ald「人の時代」という複合が語源とされ、「人の世」がもとの意味。worldly(世俗の)・worldliness・unworldly、下の世界を言う netherworld・underworld、この世でない otherworld・otherworldly、規模を言う worldwide。ラテン語 centuria(百人隊)から来た century・centurion も「男の集団」を数える語に遡るとされる。コツは、vir を見たら「男らしさ→力量」、world は wer+ald と分解して「人の世」と読むこと。