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イタリック祖語

*kaptos

捕らえられた

captured

英語での現れ方

ラテン語の「捕らえる」から俗ラテン語で「捕らえようとする」動詞が生まれ、それが北部(ノルマン)方言経由で catch、中央フランス語経由で chase となって、両方が英語に入った。同じ語から出た二重語だが役割は分かれ、catch は「捕まえる・受け止める」、chase は「追いかける」を担う。catch の派生は catcher(捕手)、catching(伝染性の)、catchy(覚えやすい)、catchall(何でも入るもの)、catchment(集水域)、catchword・catchphrase(人の心をつかむ語句)と多彩で、鳥の名にも使われる flycatcher(ヒタキ)、gnatcatcher、oystercatcher(ミヤコドリ)、漁業の bycatch(混獲)もこの形。帆船の ketch も catch と同じ語だとされる。

chas の側で最も意外なのが purchase で、pur-(前へ)+ chase、つまり「追い求める」が原義。そこから「努力して手に入れる→買う」へ移り、purchaser・purchasing・purchasable・repurchase が派生した。今も「足がかり」を意味する用法に古い語感が残る。steeplechase は、教会の尖塔(steeple)を目印にした野原の競走に由来し、steeplechaser はその騎手や馬。chaser は「追う者」のほか「強い酒の後に飲む一杯」も指す。ダンス用語の chasse(シャッセ)と、そのくずれた形とされる sashay(気取って歩く)も同じ家族で、綴りの見た目からは想像しにくい。