印欧祖語
*ǵʰerH-
腸・はらわた
gut, entrails
英語での現れ方
- cordcord・cords・corded・cordless・cordage・cordon・cordite・cordgrass・cordwood・ripcord
- chordchord・chordal・notochord・urochord
- hernihernia・herniation
もとは「腸・はらわた」を指した語で、腸から作った紐が「弦・コード」の意味を生んだとされる。英語では cord(紐・コード)が中心で、cordless(コードレスの)・ripcord(パラシュートの引き紐)・cordage(索具類)・cordon(非常線=ぐるりと張った紐)・cordite(紐状の火薬)と広がる。cordwood(薪)は薪を積んだ量を紐で測った単位に由来し、cords は太い畝のある生地(コーデュロイ)を指すこともある。
ギリシャ語形を経た綴りが chord で、弦・和音のほか、幾何の弦や notochord(脊索)・urochord(尾索)といった解剖用語に使う。herni の hernia(ヘルニア)は「腸がはみ出す」ことから来た医学語で、元の「腸」の意味が残る数少ない例。yarn(毛糸・より糸、転じて長話)もゲルマン語側の同系とされる。なお discord は「心臓」を意味する別のラテン語から来たとされ、綴りが似ているだけなので注意したい。