イタリック祖語
*wāstos
空っぽの
empty
英語での現れ方
- vastvast・vastly・vastness・devastate・devastating
- wastwaste・wasted・waster・wastage・wasteful・wastefully・wastefulness・wasteland・wastebasket・wastewater・wasting・wastrel
出発点は「人のいない・何もない」で、そこから二方向に広がった。ラテン語 vāstus をそのまま受けた vast は「見渡すかぎり何もない→広大な」で、vastly・vastness と規則的に派生する。同じ語根に強めの de- が付いた devastate は「すっかり荒れ地にする→壊滅させる」、devastating は「壊滅的な・打ちのめすような」。
もう一方の wast は古フランス語北部方言の w- の綴りを保った借用で、waste(無駄にする・廃棄物・荒地)を中心に wasteland(荒れ地)・wastewater(排水)・wastebasket(くずかご)・wasteful(浪費的な)と広がる。wasting は病気で体が衰えることも指し、wastrel は浪費家。v で始まれば「広さ」、w で始まれば「無駄・荒廃」と、頭文字で意味の枝を見分けられる。