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西ゲルマン語

*kokk

雄鶏

rooster

英語での現れ方

西ゲルマン語で雄鶏を指した語で、鳴き声を写した擬音語から来たとされる。英語の cock は単独で雄鶏を意味し、若い雄鶏は cockerel という。鳥の名の後半に立って「雄」を表す働きが強く、peacock(クジャク)、woodcock(ヤマシギ)、blackcock(クロライチョウ)、moorcock、闘鶏用の gamecock が並ぶ。闘鶏に由来する語も多く、cockfight・cockfighting はその行事そのもの、cockpit はもともと闘鶏場を指し、そこから狭く囲われた席、さらに操縦席の意味になった。姿かたちから来た語には cockscomb(鶏冠)、cockspur(けづめ)、帽子の飾りである cockade がある。

胸を張る雄鶏の様子から評価の語が生まれ、cocky(生意気な・鼻にかけた)、cockiness がそれに当たる。cockeyed は「斜視の→ゆがんだ・ばかげた」で、いずれもくだけた語感を持つ。液体を止める栓を cock と呼ぶ用法もあり、stopcock(元栓)、turncock がその例である。小舟を指した別系統の cock と組んだ coxswain(艇の舵手)は、縮めて cox となりボート競技で使われる。注意点は、この語が英語では俗語として下品な意味も持ち、cocksucker のような罵倒語を作るため、使う場面を選ぶ必要があることである。