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印欧祖語

*bʰrewHg-

用いる・享受する

to use, to enjoy

英語での現れ方

ラテン語 fruor(享受する)の完了分詞から frūctus(享受されるもの→収穫・実り)が生まれ、フランス語を経て fruit になった。「果物」は「大地が与える実り」の一部という位置づけで、そこから比喩の「成果」が生きている。fruitful(実り多い→有益な)と fruitless(実を結ばない→むだな)は対で覚えると便利で、fruition は「実を結ぶこと→(計画の)実現」。come to fruition のように成果の話で使う。fruity・fruitcake・fruitwood・grapefruit は文字どおりの果物の側。

同じラテン語系でも frug は「作物・実り」を大事にする態度を表し、frugal(つましい・質素な)・frugally になる。fructose(果糖)は frūctus の形をそのまま学術語に借りたもの。いっぽう本来語の brook は「使う・享受する」の意味を保ったまま否定文で使われ、brook no delay(遅れを許さない)のように「我慢する・容認する」を表す。同じ「享受する」から、片方は果物、片方は我慢に育った点がおもしろい。