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ゲルマン祖語

*wardōną

英語での現れ方

この語はいったんフランス語に入り、北部(ノルマン)方言では語頭の w が保たれて ward、中央フランス語では g に変わって guard / gard となった。英語は時期を違えて両方を借りたため、同じ語から出た二重語(doublet)が対で残っている。warden(管理人・看守)と guardian(後見人・保護者)、reward(報いる・報酬)と regard(見なす・敬意)がその例で、もとの「見張る・気にかける」から、ward 側は「報いる」へ、gard 側は「注視する」へ意味が分かれた。regardless(〜にかかわらず)、unrewarded・unrewarding(報われない)、rewarding(やりがいのある)も日常語として頻度が高い。

guard は「守る・守るもの」として複合語をよくつくり、人を守る bodyguard(護衛)・lifeguard(監視員)・coastguard(沿岸警備隊)、物を守る mudguard(泥よけ)・fireguard(暖炉の囲い)・guardrail(防護柵)、位置を示す rearguard(後衛)、行為を表す safeguard(保護措置)が並ぶ。派生では guardian・guardianship、guarded(警戒した・慎重な)・guardedly・unguarded(無防備な)、guardsman、guardhouse。churchwarden は教会の管理役で ward 側の語。blackguard は、もとは貴族の家の下働きを指したとされる語で、今は「悪党」を意味し、発音も綴りから離れる要注意語。