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印欧祖語

*h₂elnós

すべての

all, whole

英語での現れ方

この語根はゲルマン語の「すべての」を経て英語に入り、単独形の all と、語頭で短くなる al の二通りで現れる。al- 型は綴りの l が一つになるのが見分け方で、also・almost・always・almighty・alright はいずれも all を先頭に持つ複合語が一語に固まったもの。always は「すべての道すじで」、almost は「ほとんど全部」、almighty は「すべてに力の及ぶ」と分解でき、意味も素直につながる。as すら古英語 eallswā(all so)の縮約形とされ、この家族に連なる。

もう一方の lone 型は、all + one が縮まった alone から a- が脱落してできたとされる二次的な語形で、lone・lonely・loner・lonesome・loneliness と広がった。「全部でひとつ」という原義を思い出すと、alone が「一人きりでいる状態」、lonely が「さびしいという感情」に寄る違いも腑に落ちる。名詞と結びついた holdall・coverall・overall・allspice は「全部を収める/覆う」という all の素直な用法。