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ゲルマン祖語

*hulą

英語での現れ方

「うつろ」を意味した語に遡り、英語では hole の一形で現れる。この語は複合語の後半に立って「〜の穴」をいくらでも作れるのが特徴で、道具や衣服の armhole・keyhole・thumbhole・bunghole・pinhole、建造物の porthole・manhole・stokehole・peephole・spyhole、地面や自然の pothole・sinkhole・foxhole・knothole・blowhole・wormhole、そして小さな囲いをいう cubbyhole が並ぶ。派生では形容詞 holey、穴だらけの状態をいう potholed がある。

コツは、前半の名詞が「どこの・何のための穴か」を担うという構造をつかむこと。ここを押さえれば知らない複合語でも意味を組み立てられる。注意したいのは、穴の比喩から抽象的な意味へ移った語である。loophole は規則の抜け穴、pigeonhole・pigeonholing は「型にはめる」、wormhole は時空のトンネルとして使われる。船の hold(船倉)と、大きくがっしりしたものをいう hulk・hulking も、同じ「うつろな入れ物」から来たとされる。